千支の根付

根付に魅せられたのは30年以上前にイギリス旅行で大英博物館に行ったときからだ。
ユーモアあふれる細工物。
日本人が作ったものだけど、日本人は知らないもの。


国際根付協会の会合にも行って、外国人コレクターの多さに驚いた。
高円宮妃とも身近に話せることができた。


今年は酉年。


巳年から思い立ち、親類の彫金デザイナーに根付を依頼する。
まだ若いデザイナーで、千支などには興味がなさそうであった。
彼の作品は現代風の遊び心を現わすものが多い。


しかし、細かい作業はただならぬものがある。
舞妓さんの複雑な細工の簪を見せて、これ作れる?と聞いたら、即座にOK。
デザイナーというよりは、職人だ。


今年で5回目の依頼。
彼も千支に多少興味を持ってきた。


奈良の親類の寺は寅がシンボルマークなので
グッズとしてどうなのか、と話したり。


世の中の興味の気配も「神ってる」ようだし。