おいしいもの自分史
5歳頃。叔父が作ってくれた炊きたてごはんにバターを入れてしょうゆ味の海苔巻き弾丸むすび。
バターは手に入らないものだったけど、叔父がアメリカ人の家にバイトに行っていたおかげ。
印象的に覚えているのは、小学校4年位の夏。
冷えたトマト。
祖母と二人でそれぞれ丸ごと食べた。
今のトマトとは違う味でおいしさは忘れられない。
20代始めに初めて食べた渋谷のピザ。ピザの店ができたばかりの頃。
30代始めでは、青山紀伊国屋のベーグル。これも初めて。
その後はないな。
40代までに味覚ができるものでもないし。
食べたことないから美味しかったのか。
外国に行っておいしかったものはただ一つ。
20代で食べたパリの普通のフランスパン。
泊まったところは民宿のような安宿で、そこの朝食のパンだった。
その頃日本に似たものはあったけど、味は全然違った。
食材はどんどん変化する。
味のないレンコン、臭みのある牛肉、などなど。
すき焼きがご馳走だった頃の牛肉は臭いもよく、おいしかった。
あと、瀬戸内海の魚でできた味覚である。
今おいしいのは里芋の味噌汁。
いりこだし。
無農薬米の農家からお米を買った荷物に
入っていたそこのプレゼント味噌。