松本清張「黒革の手帖」のテレビドラマ化は4回。
すでに9年前に見た米倉涼子主役の作品は、悪女の感じが小気味いい印象だった。
現在、1982年最初のドラマ化、山本陽子主役の作品を録画しながら見ている。
山本陽子の悪女は、米倉涼子の悪女とは違って、小気味よさよりも人間味を感じる。
しかも、この作品の配役は大物揃い。女性陣は吉行和子、渡辺美佐子、若いところで、万田久子。男優陣は三国連太郎、田村正和、ハナ肇、小澤栄太郎。
悪女に感じるものの違いは、時代に伴うドラマつくりの変化なのか、人間の変化なのか。
米倉涼子の悪女が小気味いい、と思う見る側にも変化があるのか。
再度、米倉涼子の「黒革の手帖」を見てみよう。