お雛様

お雛様にはもうずっとお目にかかっていないけど、今年は!


質素なもので、小さい土人形三人官女まで。


生まれる前からあったと思うけど、それがあるのに小さなケースに5人囃子まで入っているのを母と祖母が買ってくれた。


この人形達もなかなかいい顔と思っていたら
4歳下の従妹のものになってしまった。


残念だけど、当時の家庭の事情だ。


このお雛様は従妹の娘に受け継がれた。


そして、今は昨年生まれた従妹の娘の娘、従妹の孫のものになっている。


手元にある土人形雛は祖母がどこかでもらってきたか、買ってきたか。戦前のものだろう。
三人官女の顔が皆違っていて、強そうなお姉さんのような顔だったりで、大奥をも感じて味がある。


母は自分達の昔の立派なお雛様のことを思い出し、池田公拝領の段飾り、と言いながら名残りの塗り箱を横に置いてひなあられを入れていた。


そのお雛様は戦争中に隣の娘さんに貸してあげたままで、8月6日になり、今存在しているかどうかは疑問。


お雛様の運命もいろいろなのだ。


もう一つ内裏雛で、自分で買ったものがあるが、その運命やいかに。