日本人のブランド好きの秘密

ある本を読んでいて、日本人のブランド好きは文化でもあるのか、と思うに至る。


それは、中国の人が書いている茶碗に関しての日本と中国の話だ。茶の湯から始まる。


国宝級の茶碗のほとんどは中国製。それはなぜか。を紐解いて行く。


中国に残っていない昔の茶碗が、なぜ日本にあるのか。


中国では茶碗の色はそそがれる茶の色との相性であった。


日本では、それは置いといて、まずは茶碗の価値観。唐物などと。昔から外国のものに価値を置き、憧れるのだ。


それが茶の湯に広がる。


茶の湯だけではない。


日本の伝統文化の材料は中国から来たものである。


中国から来たものをどうしたのかによって、
日本のものとされる。そこに型がある。


日本の文化は、まずは型。
ブランドなのだ。


日本人がブランド好きなのは型にはまりやすいからだ。


そして、先代からの芸風を持つ中村勘三郎という型が消えてしまった。
なじみの型が消えることはとても寂しい。