落語とスピーチ

4回目の「ひろしま子ども落語会」はマスコミの関連なくも、結構な客入りで、子ども達もなかなかでとてもよかった。


その前日、東広島で子どもスピーチコンテストが行われて、テレビ報道もあったようだ。その主催はコミュニケーション訓練のためのITCという国際的組織の中の1クラブだ。


落語はやってみたくてやってる子、落語が好きな子、演劇的な才のある子、様々だ。


たとえば、優等生タイプの子が落語をしていても笑いを取るには?を考える機会を持つことになる。それがいい。そこで、笑いの間をつかむ。それが、なかなかできない。でも、できるときが急に来る。


スピーチコンテストの場合はどうだろう。
どちらかと言えば最初から優等生タイプの子のためのようなものである。


外国からやってきたスピーチ。私の年代は「青年の主張」を思い出す。あれって嫌いだったな。


日本人は外国のものを必死になってやる傾向がある。三船敏郎が出た「レッド・サン」という映画で明らかなように、アメリカ人のお気楽とはちょっと違う民族だ。


あまりにもまじめすぎて、落語というスピーチというか、笑い話というか、そんなものを作るに至り、洒落となった。


落語をする子どもは、きっと落語以外でも人前で言いたいことを相手の笑いの間を取りながら理解させる方法を得ることができると思う。


という私も人前でしゃべることに慣れるために、ITCの別のクラブに属している。


年を取ると人前でしゃべることは平気になるが、落語をする子ども達はやはりすごいのである。