和文化年代格差

文化の変遷は、だいたいどの時代もグローバリズムである。浮世絵がヨーロッパの写実主義に一石を投じたが、その後しばらくして日本は明治になりヨーロッパ文化に目覚め?る。


戦後のアメリカ文化にあこがれた団塊世代。それはアメリカの資本主義が台頭し、ヨーロッパ文化もアメリカ上陸後に発信、の構図ができたためでもある。世界的な流れだ。
そんなことを思ったときに、今の時代は、自国の文化を見直す時代なのではないか、そのこだわりを貫いた後に、また新しい流れが来るのではないか、と思う。


だから、今「和」なのだ。「和」を知らない世代にとって、「和」は新しい。その「和」を知っている世代が、古くさいと思っているのは、時代の流れに遅れている。テレビや新聞が、「和」を持ち出せば自然に興味が移るものだけど、あまりにも多い情報、発信の仕方で、通り過ぎるだけ。古くさい、と思っている限りは気づかない。


今は、「和」へのこだわりがグローバルだ。
文化の年代格差が、コミュニケーションや思考を分断する。精神的な問題が起こる原因はそこにもある。
「和」はもともとグローバルで、エコだ。和文化年代格差が少なくなることが、これからのライフスタイル(60年代のライフスタイルを提唱する人もいる)に大きく影響すると思う。
「和」は古くさい、今さら「和」?という方々からは、独断と偏見では?と一笑されるかもしれないが。