子ども落語塾

ymichis2007-12-01

マチュアではあるが、江戸好みの江戸風の風貌を持つ落語家を講師に「子ども落語塾」を行っている。5回シリーズだ。落語といえども知名度は低く、それほどの人数は集まらない。子どもは無料なんだけど。


でも、参加する子どもはやりたい!と思うだけになかなか熱心だし、それなりの素質もある。
てな感じで、最終的に5人の子の発表会をすることになった。どんなことになるやら。当日は両親、祖父母達も観客として、高座を観覧することになりそうだ。家族揃って落語!


落語は教育的にはどんなことがいいのだろうか。と考えてみた。
いろいろあるけど、「上下(かみしも)を切る」の説明で気づいたことを。
落語は1人芝居なので、話す相手を上手(左向き)、下手(右向き)と分けて話す。話す側から見て年上の人、位の高い人、に話すときは上手(左向き)に、その逆のときは下手(右向き)に向いて話すのだが、位がどうのこうのというと、ややこしい問題になると懸念されるむきもある。NHKテレビの「ちりとてちん」では、「上下を切る」とは言ったけど、詳しい説明はなかった。


でも、子どもが「おかあちゃん、おかあちゃん冷し中華どこにある?」と言うときに、お母さんは当然年上だから上手(かみて)に向いてしゃべる相手だ。子ども達が親に対して同等とは思っていないだろうが、友達的な感覚のイメージも少なくない。おばあさん、おじいさん、などは当然上手(かみて)向きに話すべき人になる訳だが、今の子どもはどう思うだろうか。
敬うべき祖父母の存在も怪しげな今日この頃、落語にはそんなけじめを気づかせるものがある。