家の神

アルバムの家

アルバムの家

子育て世代「昔いろいろ発見隊」の今回のテーマは「住」。さて、何をするか?
以前に読んだことがある「アルバムの家」という本のことを思い出す。女性建築士20人くらいが、昔育った家の間取り図を書いて、今の暮らしとの違いを考えさせる内容だった。育った家、その周辺、ただ懐かしいというだけではなく、私くらいの年齢には、とても面白かった。そんなことを若い世代との話し合いのために、やってみよう。30代の人にも懐かしい昔はある。振り返ることもいいではないか。


そこで、事前にいろいろ話し合っていると、家の神、荒神さまという言葉が浮かび上がった。ネットなどで、調べたてみた。古来から日本住宅は木造なので、火は怖い。煮炊きには火がいる。生活には必要なものだ。火は霊威のあるものとして、畏敬の念を持って崇めるものだった。火の神、竈の神として、荒神様は台所の火の周辺に祭られる。そこに仏教が入ってきて、三宝荒神となる。三宝荒神では、さらに地域の神、農耕には重要な牛馬の神も登場。


これらの考え方は、中国哲学、陰陽五行説を取り入れたもの。宇宙には陰陽があり、そのバランスがプラス、マイナス、ゼロの状態になれば、人間の心も平安で、気の通りもよくなる、というものだ。
そこで、生者の家は住居、死者の家は墓ということになり、死者の家も大事に守るべき、とされる。(友達の家の古民家は家の真中に仏壇がある)
風水はその流れで、占いとして流行しているが、大昔今では考えられない自然界の中では、不思議にも予言できたのかもしれない。


個人の家から、宇宙全体のバランスで生活を考えるというところに行き着いてしまった。
この世に生ある人間のことばかりが中心になり、今やプラスが多過ぎて、生態系が狂ってきた自然界、これは宇宙にも通じるかも。