ミス・ポター

ymichis2007-10-08

数年前に、イギリスに行ったとき、ロンドン郊外を車で走ると広大な田園風景が見え馬車ともすれ違った。日本なら絶対にすぐに売り出されるよね、と思いながらナショナルトラストが運営している貴族の館にも立ち寄った。以後、イギリスに行くときは、ナショナルトラスト運営の地を訪ねるのがいいなと思ったものだ。その後行ってないけど。


映画「ミス・ポター」はピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポターという、1人の女性の物語。
やっと出逢った結婚相手なのに、結婚を間近にして亡くなってしまい、彼女はロンドンから湖水地方に住み始める。ピーターラビット達の居場所が開発され、なくなってしまわないために、本の印税で農場をどんどん買っていく。もしも、ロンドンで結婚していたら湖水地方は今の形ではなかったかもしれない。動物と同じ立ち居地で彼等を描いていく彼女の気持が、彼女の運命に通じたのだろうか?


森林がなくなり、野生動物と人間の調和がどんどん崩れ、地球温暖化に向き合っている今の私達。どうなっていくのだろう。
ミス・ポターは4000エーカーの土地を国に寄付した。でも、もしも日本でそんなことしたら国はちゃんと保存してくれるのだろうか、と思ってしまった。


そして、聞き覚えのあるメロディに付けられた歌詞を聞きながら、鼻水もすすっていたのだ。