風呂敷談義

大人向けの「昔いろいろ発見隊」で、風呂敷を題材にするために集まった。50代、60代6人。その中に唯一20代前半の大学生1人。全員女性だ。
最近では、いろいろな柄の風呂敷があり、若い世代には和柄も合わせて、人気があるようだ。
おしゃれ感覚で使われてもいる。
講座では、昔の風呂敷(筒描という貴重な工芸品)も登場し、もちろん包み方もいろいろ実践して、みんなで体験する。


そんな中「ワインを1本おしゃれな柄の風呂敷におしゃれに包んでプレゼント。という場合、その風呂敷ごと相手にプレゼントすると、風呂敷はどうなるの?」という話になった。
50代、60代は風呂敷はあまり使わない、どちらかと言えば古くさいネガティブ感覚。風呂敷が紙袋、ビニール袋に変わっていた時代を生きてきた感覚だ。エコロジー感覚より、バブル感覚。
でも、「昔は風呂敷に包んで持って行って、渡すときに風呂敷から出すんじゃない?たとえ、風呂敷ごと渡したとしても、もらった方は風呂敷を返すときに、お移りと言って何かをちょっと添えて返すんじゃない?」という感覚も持っている。
それで「ワインの風呂敷はどうなるの?」
じっと聞いていた大学生に振る。
彼女の答え「風呂敷を使うかどうか聞いてみたらいいんじゃないですか。風呂敷は何回も使えてエコだし。あげた人が使わなかったらもったいないですよね」


これぞ世代間コミュニケーション。