山の神

ymichis2007-06-01

八百万の神様が祭ってある神社では、妊婦のお参りはよしとしなかったようで、別に産神(うぶがみ)信仰というのが存在したそうだ。産神信仰では三つの神様がいて、山の神、便所神、箒神。山の神は怖い奥さんのイメージだが、出産時に山から降りてきて、安産を守る神様。
安産のために、便所掃除をしたらいいというのは、便所神様がいるから。便所はあの世とこの世を通じる空間とも考えられていたとか。箒神様は掃き清めるということで、悪いものを掃きだして、安産に、ということらしい。今のような住宅形態、住宅機器が変わってしまった世の中では、そんなこと言っても、と思うけど、私達世代には、何となくわかる言い伝え。
出産と山の神が結びついているのが、日本らしい。その山がなくなっていく。山の神が、人間の生命とつながっていたなんて。


中国山地の最後の深山幽谷、細見谷の大規模林道建設工事をやろうとしているときに、緑資源機構の官製談合事件。山の神のお出ましか。と思ったけど、官製談合発覚で、政府が工事を中止としても、今の予定は遂行するのだとか(http://hosomidani.no-blog.jp)。それでは、何にもならないじゃない。

おいしい水にも関係ある深山の存在。(http://d.hatena.ne.jp/ymichis/20060305)
山の神様、もっと出てきて!未来の生命のために!