団塊世代の役割

ymichis2007-03-09

森進一さんと作詞家川内康範氏の「おふくろさん」を巡る騒動がマスコミで、取りざたされている。
87歳の川内さんと60歳(?今年)の森さん。


何のことかわからなかったけど、川内さんが怒るのは当然だ。文字を歌っているので、それほどに感じないけど、作詞は一つの作品だ。小説でも何でも人の作品に無断で加筆して、とかは最初の作者は怒るでしょう。絵でも絵筆を加えられたら画家は怒るでしょう。それと同じことをしている。

そんなことが、まかり通る節操のない世の中への川内さんの怒り。森さんを含む作詞に加筆した人たちの神経。(コメンテーターって、たいしたこと言わない人たちだけど、鳥越俊太郎氏は森さんをせめるのはお門違いのようなことを言ってた。それってまたおかしい。森さんの年になると自分自身の責任でしょう)


これは、87歳からの60歳への、親世代から子世代へのメッセージだと思う。団塊世代に筋を通す人間になれ、と川内さんは言っている。団塊世代には、まだ通じると感じるからこそ。


子ども達への発見隊活動で、「能楽体験ワークショップ」をおこなった。120人の5,6年生の感想文は素直に能楽に感動し、ほとんどすべてが、姿勢のよさに驚き、感嘆していた。身体の中に1本筋が通らなければ、その姿勢は難しい。子ども達は大人に筋を通してシャキッとした姿を求めているように受けとめる。シャキッとしない大人の姿勢、態度に辟易しているからこそ。


団塊世代以上は、筋の通った人をうるさいと思ってきたけれど、それが分かる年齢でもある。そんなところに役割らしきものが・・・?
親と暮らした中での和文化も団塊世代以上に色濃く残っているもの。そのことが団塊世代以上の貴重な財産であり、伝承の役割があるのでは・・・?
と、子ども達やその親世代と和文化に触れるごとに、切に思う今日この頃。そして、シャキッとしなければとも。