和文化への琴線

子ども達を対象に「和文化をプロフェッショナルから」と、能、狂言、落語のプロに来ていただき、ワークショップを行った。夏休み企画として打ち出したが、子ども達よりも親世代にアピールしなければ子ども達の動員が難しい。また、公民館での「昔いろいろ発見隊」に来ているいつもの子ども達を動員する策を考慮しなかったのも一因だが、30名前後は来てくださった。19日が最後の落語だ。


有吉玉青さんの「雛を包む」によると、10年前から和がブームだとのこと。彼女は西洋文化にあこがれていたが、原稿依頼が古典芸能や伝統文化に関することが多く、にわか勉強をしたそうだ。すると、とてもおもしろく、心と身体にすっと入り、感応する。日本人という自分の琴線が共振するという。このブームはブームにあらず。と彼女は言っている。和文化へのきっかけがあれば、だれでも同じ。暮らしを見つめることで、和文化は足元から固められる。そして、日本人がこんなに豊かな感性と美意識を持つ者であったかと自信が持てるとも。


40代前半の彼女がそう書いているのを知って、とてもうれしい。これまでの「発見隊」でのことで、どこかで、誰かの琴線が共振しているかなと。


雛を包む

雛を包む