古代からのブレンド水

西中国山地に残された最後の原生林地域「細見谷」に大規模林道事業が実施されようとしている。3年前にその反対の署名活動に少しだけ参加した。でも、昨年11月に緑資源公団が計画を決定したらしい。この3月着工。山は見えてもその裏側は木が切り倒され、立派な道路ができている裸の王様状態になっていくのをとめられないのはなぜ?


それにもめげず、また反対の署名活動が始まり、知人が協力をと署名用紙がポストに入っていた。
広島フィールドミュージアムのHP
http://www8.ocn.ne.jp/~miyajima/index.html(全国どこからでも署名にご協力ください)

3年前に、「環・太田川」という冊子に紹介されていた田中幾太郎さんからの聞き書きをもう一度読み返した。田中さんは幼い頃から山猟師だったおじいさんといっしょに、西中国山地に入り、自然を見守って来られた60代の方。
そこには深山があってこその「水」、ツキノワグマの棲息はその水源存在のバロメーター、生きた「水」とは太古の昔から時代をブレンドしたもの、という大自然の偉大さが話されていて感動した。


山の水がおいしいのは時代のブレンドにあったのだ。そんな水を飲むとロマンを感じ心も豊かになる。道路ができることは、その水が飲めなくなるということだ。
○○の水という商品も多く、身体によい水を求めている私達。
深山がなくなると本当においしくて、身体にいい水の味もわからなくなる。
私達も身体にいい水は大切といいながら、その味は知らない、裸の王様になっていくような気がしてきた。
えっ、もうなってる?