上品な振る舞い

ベストセラー(表紙の帯に赤丸)「下流社会」は階層意識に関する調査分析、とても面白かった。その中で、上流意識を持つ団塊ジュニアの女性が、子ども達への教育をどう思っているか、という問いがある。中流意識下流意識を持つ人達に比べての数値の高いもの。子ども達には、「語学堪能」「国際感覚を豊かに身に付けさせたい」が多く、これからの未来を思えば当然かなと思われる。多数の項目の中で、その関係が目立っていた。もう一つ面白いなと思ったのは「上品な振る舞いを身に付ける」だ。上品な振る舞いとは、どんなイメージなのだろう。

おりしも紀宮様のご成婚。紀宮様の振る舞いはとてもきれいだった。公務などで、お辞儀の回数は数知れなく、自然に身についていらっしゃる。簡素な洋服、美智子様の和服、豪華絢爛ではないだけに、あのお辞儀、歩き方が際立つ。これこそ上品な振る舞いではないかと思う。紀宮様は、また、長年日本舞踊も続けていらっしゃる。気持の問題も含めて、「上品な振る舞い」について考えさせられる日だった。