五月晴れに

五月晴れの日に突然旅立った従弟。



母の妹である叔母が彼が歩き始めた頃の写真をたくさん祖母に送ってきていて、その中には彼独特の人なつっこい笑顔がある。
大人になっても変らない笑顔。



叔母は従弟をとても可愛がっていたが早く亡くなったので、彼には母方関係に自分の母親を見る気持があったようで、私は今となってはその筆頭である。



3ヶ月後には私の母の13回忌に来てくれる予定だった。忙しくても必ず来たはず。



1955年生まれ。
通夜には世田谷区の区長、保坂展人さんが弔辞を読んでくださった。
生年月日が1日違い。名前も従弟は浩人で、よく似ている。当事は○○人の名前が流行っていたのかもしれない。



保坂さんの弔辞で従弟が何をしていたのか、よくわかった。
言いたいこと言って、関係の人達とけんかなどもしてたかもしれない。
でも、多くの方が弔問に来られ、泣いてくださることを見ると、あの人なつっこい笑いで親しまれてもいたのだろう。



下から2番目の従弟。
順番が違うじゃない。
一番可愛くて、話せる奴だったのに。