気働き(きばたらき)

昔から「気が利かない」子だと言われてきた。
食事のときに必要な茶碗を出すなど、親達からすればさっと気を回して欲しいことをやらない。
夏休みに年下の東京の従妹が来ると、さっさとやるので、気が利く子なのである。


そう言えば、社会人になって、「気働き」がある人とない人の違いなども言われたことがある。
死語かもしれない「気働き」は考えてみればよい言葉だと思う。


最近、若い人と主催を一緒にやることが多いが、会社勤めがない経歴だからなのか、気が利かないのだ。「気働き」という前段階の「気が利かない」なのだ。
気が利かない、気働きのない、この私が思うのである。


状況を判断し、この状況で自分は何をしたらいいのか、を思い浮かべないのか。やっていることの後先のことも考えてやるべきこともある。
そういう気が回るというのは、言わないとわからない。前もって言っていても当日やらない。
批判だけはする。
まったく骨が折れる。


今の社会はそんな若い人が多いのだろう。
ガツガツやらないでのんびり、食べていけるし。


そんな若い人達もわき役ではなく、自分で何かをやりたい、と思っている。
「気働き」などできなくても、主役ができるのか。


これから、どうなっていくのだろう?????