テレビ視聴率が不振なわけ

7年振りにNHK紅白歌合戦を後半から最後まで見た。


年齢差大きく、何で今頃こんな歌?と懐かしいものもあり。


でも、一番残っているのは歌ではない。


和田アキ子が森光子、中村勘三郎への鎮魂の意味を込めて、涙ぐみそうに歌い終わった、その後で、すぐに嵐の誰かが中村勘九郎に質問を投げる。軽すぎる物言いで。

切れた!!!!!


質問者は全体の演出でそうするように言われたまでで、彼らのせいではない。


同じ月に亡くなっている父親のことを公衆対象全国公開番組で聞く?


何ということ、とプロデューサーを疑問視する。


血も涙もないのね。


そんな社会になったのか、社会にしようとしているのか。


視聴者は勘九郎の涙を見たいと思ったのだろうか。
そう思って質問を振った気持が浅ましい。


和田アキ子の歌と背景に写る二人の写真を見て、視聴者は故人を偲んでいたのだ。若い人も。


質問は勘三郎のことに絞るなら、本日は息子さんが審査員にもいらっしゃいますが、と言って、樹木希林、あるいは故人を知っていた人に聞く方が番組はグッと良くなった。


こんなの見て若い人への影響力を不安に思う。


あまりにもデリカシーのない国営放送。


先行きが不安過ぎる。


同年の人とその話をしたら、前半も見ていて勘九郎の紹介が「今月お父様の勘三郎さんを亡くされた」だったのだそうだ。
そのために、審査員に選ばれたわけではないだろう?


まったく、呆れてものも言えないけど、言いたい。


思い遣りの心がないから、いじめなど社会問題が起きる。


マスコミがこうなんだからね。