100歳現役

作家の野上弥生子さんは100歳を迎える寸前で亡くなられたそうだ。未完の連載があり、現役作家であった。


若い時から思う通りの人生であったようで、家族も暮らしも彼女にとってはとてもいい状態であったとか。


それが実現していたのは恵まれた環境にもあるが、彼女の固い信念とそれに基づく規則正しい生活のようだ。


亡くなる原因となったのは、息子さんの病気により規則正しい生活が崩れたことだった。これも寿命ではあるが。


ということは「評伝 野上弥生子」から。


100歳で現役と言えば日野原重明さん。


新聞のコラムで常に新しい発想の実現が長生きの基と書かれていた。


新しい発想は野上弥生子さんも同じ。小説は発想による。


日野原重明さんも今だ海外にも行かれるようだが、生活のルーチンは変わらないのだろう。海外行きもファーストクラスなら生活の延長だと、1年に2回も豪華旅行をする友達が言っていたし。


発想も信念に基づくもので、本人には普通のことだろう。新しい発想を実現できる周囲がいてこその100歳現役。そのリーダーシップ。


この2人の人は明治生まれで、特別の宗教はないとしても社会的に神教、仏教、儒教の影響が色濃い。日野原重明さんはキリスト教だ。


文化的価値観により、たとえ元年であっても、昭和生まれは浮動気味?