桜の色

桜

花冷えが多い今日この頃、桜の満開が続く広島地方。
家から車で15分走ると、桜を始めレンギョウ、雪柳、木瓜などの春の花達が咲いている自然ののどかな風景。特別に映える色ではない薄ぼんやりした桜を愛でてきた私達の眼。その感性。


写真家で作家の藤原新也氏がこの眼の感性がデジタル化によって変化している、と書いていた。すでにカメラがデジタル化、そしてテレビが本格的に。アナログに比べてデジタルになると、私達の眼はコントラストの強い派手な色を日常生活で自然に見ることになる。派手な色がきれい、と記憶され、地味な色では物足りないという感性に変化する。そして、そのうち地味な色は見えなくなるとか。その変化は10年も必要としないらしい。
そういえば、最近カタログショッピングの服の色に微妙な色合いがなくなった。


桜によく似合う春霞のもやもや。(春霞は気象情報の言葉ではないらしい)
そのもやもやよりも黄砂がひどいとされる気象情報、そんな自然現象も変わっているのだろうか。