カルタ作り

こどもあそび図鑑で「カルタ」を見ると、語源はポルトガル語。漢字では、「歌留多」
「骨牌」と書かれていたそうだ。
江戸時代、大きくは花札など賭博の一種でもあったが、遊戯としての文化発展系ができていった。「百人一首」もその一つ。尾形光琳が描いた「小倉百人一首」が最高級ということだ。
そして、私達世代にはなじみ深いいろはカルタもその一つ。
ことわざが文言になっていて、京、大阪、江戸の3種類のいろはカルタがあった。

「い」の場合。 京は「一寸先は闇」、
        大阪は「一を聞いて十を知る」、
        江戸は「犬も歩けば棒にあたる」

ことわざが文言になっているというのは、遊びにも教訓的なものが組み込まれていたということになる。
いろはカルタの基が、空海和尚の「伊呂波歌」
「色は香えど散りぬるを 我が世誰ぞ常ならむ 有為の奥山今日越えて あさき夢みし ゑひもせす」だから やっぱり多分に教訓的なのだ。


今回子ども達はどんなカルタを作るのだろうか。
私達をえっと思わせる教訓的な内容もあるかもしれない、と期待して
11月26日三篠公民館で、発見隊。


子ども達は、裏返しの紙を選び、そこに書いてある字で文を作る。そしてもう1枚の紙にそれに関する絵を描く。最初は、困った顔をしていたが、どんどんできてくる。1枚だけではなく、20人がほとんど2枚以上は作った。


「いろはかるた」に関心のある子もいて、
「さるも木から落ちる」「井戸の中のかわず大海を知らず」「われなべにとじぶた」など。

家族を思わせる「ままがおこるとこわい」「ひっしにはたらくおとうさん」

テレビ番組の影響か「あんがーるず(アンガールズ)広島しゅっしんだよ」「笑いの金メダル楽しいな」

文学少女的な「月夜のおおかみ」「きゅうびのキツネ」「やねうらべやのゆうれい」

かわいい絵で「りんごがころりとまわる」「にじは七色きれいだね」

カルタ作りは子ども達の個性が様々見られ、世相も感じられる。