12月22日がその日だった。
出演者は人間国宝の方々を始め、老いも若きもそうそうたるメンバーの豪華な舞台だった。
女性能楽師大島衣恵さんも男性陣の中で、きりりと光る。
その中で、最も観客の目を引いたのは5歳の大島伊織くんだっただろう。
当主大島政允氏が2時間の大曲「十賊」を演じられ、その最初から伊織くんは登場。
舞台上に2時間も能の姿勢で座っていたのだ。
大島家親子3代に継承される舞台だった。
伊織くんはお祖父さんと一緒の舞台を忘れることはないだろう。
見ることはできないが、30年後の舞台を想像した。
2014年、午年をもうすぐ迎えるが、未来は想像のうちにあって欲しい。